SOLD OUT
◼️保管方法・飲みごろ・熟成
【保管】
保管温度:冷蔵
保管場所:冷蔵庫・ワインセラー
抜栓状態:抜栓後は冷蔵庫で保管をお願いします。抜栓後も風味がすぐに無くなるわけではありませんので、ご自身のペースでお飲みください。
【飲みごろと熟成】
いつでもお飲みいただけます!ただ、初めての試みとなるお酒なので、今後どのような熟成に向かうのかわからず、早めに飲むことをオススメします。すでにめっちゃ美味しいので!
◼️ぷくぷく醸造のこと
ぷくぷく醸造?
・・・ぷ、ぷくぷく???
酒蔵の名前とは思えない今回の「ぷくぷく醸造」のお酒。
耳慣れない方も多いはず。2022年に新たに誕生した酒造メーカーなんです。
でも、実は「酒蔵」ではないんですね。
酒蔵とは文字通り、「酒を醸造・貯蔵するための蔵」のことで、ほとんどの場合は「日本酒を造る場所」を指します。
ところが、このぷくぷく醸造は酒”蔵”を持っていないんです。
2022年の立ち上げから2年間は、ファントムブルワリー(※)として酒造りを行ってきたのです。
※ファントムブルワリーとは?
実態のない醸造所のこと。醸造は他の醸造所へ委託して自分のお酒を造ってもらう酒造メーカーのスタイルです。元々はクラフトビール業界で、こうしたムーブメントが生まれていた背景があり、その手法を日本酒業界に持ち込んで活動しているのが、ぷくぷく醸造の立川さんなんです。
酒蔵の設立は非常に困難です。多くの資金を調達して、それらを返済できるようにたくさんのお酒を造り、販売して、経営をしていかなければなりません。しかし、こうした間借りの手法を取れば若い造り手たちもリスクを抑えて「自分の日本酒ブランドを持つ」ことができるんです。
近年ではWAKAZEや稲とアガベ、HINEMOSなど業界で活躍している日本酒ベンチャーも、自前の醸造所を建てる前はファントムブルワリーとして活動していました。醸造所設立のステップであったり、フリーランス杜氏という新しい働き方だったりと、様々な可能性を広げているのがこのファントムブルワリーなんです!ファントムブルワリーは、日本酒の醸造免許の規制が厳しい中で生まれてきたスタイルのひとつとも言えるかもしれません。
そんなぷくぷく醸造がついに!2024年11月、福島県南相馬市の小高(おだか)に念願だった自社酒蔵をオープンしました!!!
立川さんはお酒を造り続ける中で、「理想のお酒を自分の好きなように造りたかった」という気持ちが湧いてきたようです。毎回初めての設備、初めての土地での酒造りには、かなりのパワーと、さまざまな調整が必要だったとのこと。
これはつけたろう自身も少しわかる気がします。今まで40本以上委託醸造を20蔵以上にお願いしてきた経験上、新しいところに依頼するのは毎回同じようにはできません。それがさらに自分で醸造するとなると、その苦労は想像を超えるのだろうなと感じます。
以下、南相馬市小高区の魅力を発信するポータルサイト『おだかる』に掲載された、「ぷくぷく醸造の酒蔵が小高にオープン!『地域の魅力を醸す地酒を』代表・立川さんが極めたい酒造りとは。」のインタビューから抜粋。
“いつかは自分の酒蔵を構えることを目指していたし、同じ場所や設備で「ひとつの酒の味を磨き上げる」ことを通して、自分のものづくりに集中したいという気持ちが大きくなってきたんです。 僕がこの地域でやりたい酒造りは「地酒」を造るということなので。(中略)
(小高で酒造りを行う理由はいろいろあるけれども)地域の方たちにこれまでめちゃめちゃお世話になってきたということがまずひとつ。あとは、根本有機農園さんのように、魅力的なお米を作っている方が地域にいて。このお米を使い続けたいと思ったときに、小高で酒造りができるのがいちばんいいな、と思いました。浜通り、南相馬、小高が「いちばん日本酒が必要な地域である」と思ったことも理由のひとつです。
日本酒や地酒は、地域の文化の誇りとなり、アイデンティティとなるものだと考えています。いま、南相馬や小高にあるさまざまな課題を解決する方法のひとつとして、文化的なアイデンティティが必要だと思うんです。平たく言うと、「独自性のある土着の魅力」みたいなもの。それが圧倒的に必要な気がしています。「酒造り」ひいては「地酒」は、その地域にとって魅力のひとつになれるし、文化的にもとても大事な行為だと思うので。だから僕はここで日本酒をやらないとな、と思っています。”
「お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やす」ことを目指して誕生したファントムブルワリー(実体のない醸造所)から、福島県の南相馬の新たなアイデンティティとなるための地酒づくりに。
以前、2023年にお届けしたお酒の小冊子にの中に下記のような目標を掲げていました。
①福島沿岸のお米でぷくぷく醸造のお酒を造る
②お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やす
③南相馬市内で酒蔵を立ち上げる
立ち上げから3年のあいだにすべての目標を達成した立川さん。
(しかも、この期間にご結婚、第1子出産も…!)
1人の青年の熱い想いとその成長がお酒を通じて伝わってきます。カッコいい!!!
◼️醸造家 立川哲之について
では「ぷくぷく醸造」の醸造家 立川哲之さんはどのような人なのでしょうか?
一言でいうと、頭の回転が早くスマートなナイスガイです。
1993年12月生まれの29歳。
某有名国立大学卒業後、東証一部上場企業に新卒入社。
しかし、日本酒への情熱が忘れられず退職して日本酒の道へ。
そんな彼が2018年24歳のころに大きな行動を起こします。
それは「日本酒を醸す全ての蔵をめぐる旅」を始めます。現存する酒蔵でおよそ1500蔵程度。途方もない計画です。クラウドファンディングで旅の資金を募集し、200万円以上もの支援を集めることに成功しました。(現在は627蔵までめぐり、コロナをきっかけに休止中)
その後、全国をめぐりつつ紆余曲折あり、2020年には福島県南相馬市にてhaccobaというホップを使ったクラフトサケを造る酒蔵の立ち上げに杜氏として参画。2022年には独立してファントムブルワリー「ぷくぷく醸造」を立ち上げます。
そして現在は浅草にある醸造所の技術顧問に就任したり、京都芸術大学の”クラフトサケ学”を担当しながら学生たちと商品開発を行っています。多方面で活動する立川さんの勢いはとどまるところを知りません。
肝心のお酒はというと、もう大人気です。全国にファンがいるし、イベント限定酒を発売しようものなら、遠方からわざわざ買いに来る人が出るほど。クラフトビールの技術を応用してホップを添加したクラフトサケや、クエン酸を生成する白麹を用いた日本酒など、今までの日本酒にはなかった味わいを表現して、確実に業界に新たな風を巻き起こしています。
◼️今回のお酒を造るに至った経緯
今回のお酒のきっかけはICCというビジネスカンファレンスにて開催されたSAKE AWARDというコンテストの打ち上げの席でした。
▼SAKE AWARDとは?
お酒の異種格闘技戦とも言えるような、ジャンルレスで多種多様なアルコールメーカーが競い合う唯一無二のコンテスト。実際に参加してみると、日本酒、焼酎、ビール、ジン、泡盛、レモンサワー、ワイン、ラムなどなど、本当にさまざまなお酒が集まっていました。
私、つけたろうは稲とアガベのサーブ係として帯同し、SAKE AWARDの第1回の優勝、第2回の3位入賞を経験させてもらいました。そして、第4回からはオフィシャル審査員として参加させていただいています。
出場し、審査員を通じて感じたことは、これがリアルだよな、ということ。というのも、お酒を飲む消費者は多様な選択肢の中から、自分の飲みたいお酒を飲食店や酒屋で選ぶのが現実です。ジャンルを超えた選択が普通なんですよね。日本酒の中で、ビールの中で、ワインの中で競い合っていても、どこかリアルではない感覚があったので、SAKE AWARDの在り方にはしっくりきたんです。
コンテストの出場者や、審査員、過去の出場者などが一堂に会する打ち上げの席で、ぷくぷく醸造の立川さん、泡盛の醸造蔵である池原酒造の池原さんと、泡盛のアンバサダー 比嘉さんと話していた際に、泡盛とどぶろくが融合したお酒を造れないか?という話で盛り上がったんです。
そして、4人で「こうしたら?」「いや、こうするといけるな」「あ、じゃあこうしませんか?」とどんどん盛り上がり、泡盛とホップどぶろくが合体した、魔改造とも言えるお酒が爆誕するきっかけになりました。
▼池原酒造とは?(HPより)
池原酒造は、石垣島の中心地からすぐの大川にある、昔ながらの古民家と赤瓦屋根が特徴の泡盛の蒸留所です。1951年(昭和26年)に創業者・池原興吉がこの地で製造を始めましたが、若くして亡くなってしまいました。その後、池原信子が2代目として蔵を引き継ぎ、70年間夫婦で経営を続けてきました。
しかし、夫婦の高齢化に伴い、蔵は廃業の危機に直面。そんな中、2013年(平成25年)に孫の池原優が蔵を継承しました。酒造りの経験が全くない状態からのスタートでしたが、ファンのサポートを受けながら、伝統の味を再現し、どうにか軌道に乗せることに。
現在、「泡盛×エンタテイメント」をテーマに、楽しませる酒造りを目指しています。泡盛業界の中でも、味の幅を広げてきた超個性派の泡盛「白百合」を進化させ、ファンを魅了しています。小さな蔵ではありますが、熱狂的なファン「シラユリスト」と共に躍進し、2021年(令和3年)には世界的なコンペで最高金賞を受賞するまでに成長しました。
◼️特別酒「ぷくぷく醸造 AWADOBU」
一体、なにが魔改造なんでしょうか?
このお酒は、
掛米:タイ米
麹:焼酎用の種麹を用いた白麹
泡盛(白百合)
ホップ
で構成されています。もう、日本酒の要素を探すほうが大変です。笑
しかし、なにが日本酒なのか?それは醸造技術なんですね。
今回のお酒はさらに酵母無添加です。ぷくぷく醸造に住みついている酵母を呼び寄せて、アルコール発酵させています。日本酒の古来からある生酛と呼ばれる、空気中の酵母を取り込んでお酒を造る技術がベースとなり、泡盛の原材料、焼酎の麹、ビールのホップ、そしてそのままの泡盛が添加されてできたのが今回の「AWADOBU」になります。
今回コラボいただいた泡盛「白百合」を醸す池原酒造さんは、石垣島で酒造りを行っています。昔ながらの製法とも言える、超プリミティブな薪の直火で蒸留を行っています。この製法をしている酒蔵は、沖縄の中でも数軒だけのようです。超プリミティブ、超クラフト!
そのため、白百合の味わいにも直火蒸留の味わいがかなり反映されています。直火で蒸留することで石焼ビビンバのような「おこげ」の味わいがお酒に反映されると、池原さんはおっしゃっていました。
実際に飲んでみると「こんな泡盛飲んだことない!」と個性が爆発しているお酒でした。そんな個性的な泡盛を添加することで完成したAWADOBUですが、一体美味しいのか?と不安になってきたと思います。
安心してください。
めちゃくちゃ美味しいです。
わけのわからない原材料で魔改造されたどぶろくとは思えないような一体感があります。笑
でも一口一口味わうと、日本酒では感じえない香りや味わいのオンパレードです。でも不思議とひとつにまとまってるんです!これはもう完全に立川さんの醸造技術の賜物でしょう。
こんなどぶろくが誕生するとは…正直当初の想定の何倍も美味しいです。
◼️オススメの飲み方
今回は、まずは常温で堪能してください。
冷酒(ぐいのみ・お猪口)
常温(ぐいのみ・お猪口)
熱燗(平盃)
冷酒から燗酒まで美味しくいただけます。ワイングラスより、ぐいのみや猪口で飲むことを特にオススメします!